虫歯治療
(サンプル)

虫歯治療について

虫歯とは

虫歯は、歯の表面を覆うエナメル質や象牙質が酸によって溶かされることで生じる歯の病気です。進行すると、穴ができたり痛みを感じたりします。主な原因は虫歯菌によるものが多く、日常の歯磨きや歯科の定期検診で予防すること、早期発見・治療することが大切です。

虫歯の原因について

虫歯の主な原因は、食べ物や飲み物の摂取後に口の中に残った砂糖やデンプンなどの炭水化物が口腔内の細菌によって分解され、酸を生成することです。

この酸が歯を溶かし、エナメル質や象牙質を傷つけて虫歯を引き起こします。不十分な歯の清掃や歯磨きで、歯垢が溜まることも原因の一つです。定期的な歯科検診や適切な歯磨きが虫歯予防に効果的です。

治療の痛みに対する
医院の配慮について

電動の麻酔注射器を用いることで無痛治療を行います。麻酔する前に表面麻酔を塗っておくことで麻酔の針を刺入する際の痛みもなくしていきます。

近年の虫歯治療と
歯の寿命について

近年、子どもの虫歯は減少傾向にあります。
しかし現在も虫歯治療は多く行われています。

その理由の一つが、虫歯治療の6割以上が「再治療」であることです。

一度治療した歯が再び虫歯になり、修復を繰り返すうちに、徐々に大きな治療へと進んでいきます。

この流れは「修復の連鎖」と呼ばれています。

修復の連鎖とは

日本の臨床データ(森田学ら 1995年)では、治療した歯が次のような経過をたどることが示されています。

小さな虫歯 → レジン修復

二次虫歯 → 再レジン修復

修復拡大 → インレー修復

さらに進行
→ 根管治療・クラウン

再感染・破折 → 抜歯

この再修復の連鎖を平均約18年程度のスパンで起きる転機とされています。
国際的にも同様の概念があり、『 Restorative cycle』などと呼ばれています。

森田論文が示唆する臨床戦略

森田論文ではその『 Restorative cycle』に対する臨床戦略として、

初回修復を最小侵襲にする

再修復の原因(う蝕リスク)
を管理する

修復サイズ拡大を防ぐ

二次う蝕の早期検出

再修復間隔を延ばす

このサイクルを遅らせることが歯の寿命延長につながると提唱しています。

この論文では、レジン修復が再治療に至るまでおおよそ平均5-6年と記されています。これはいわゆる日本での保険治療での結果といえます。

国際的な見解

一方、国際的な論文では90%以上のレジン修復は10年以上もつとの結果を出しています。(John F. Eldertonら 1990)また、抜歯までのサイクルは日本での18年という結果に対し、国際的には30-60年と倍以上の長期予後の数値を出しています。

レジン修復
の寿命
抜歯までの
サイクル
日本平均5-6年18年
アメリカ10年以上30-60年

なぜ差が生まれるのか

日本とアメリカで、なぜこのような差が生まれるのか?

その理由には「一つの治療にかける時間とコスト」に大きな違いがあります。

レジン修復が10年以上の予後を持つと記載される論文は、適正な手技において治療された場合と前提されています。
日本の保険治療は、格安で治療を受けられるという反面、治療コストや処置時間に制限がどうしてもかかってしまいます。

それにより、治療工程を端折って行われることが多くあります。有名な例としてはラバーダムと言われる治療工程です。

ラバーダムは歯科治療において最重要項目の一つと言っても過言ではないほどの治療手技ですが、一般的に保険診療では時間や工程に制限があり普及しにくい実情があります。

ラバーダム普及率
日本5%以下
アメリカ90%以上

こういった理由により、国際的な治療成績と大きく結果が異なります。

この「Restorative cycle」をより遅らせることが大切であり、歯科治療の大きな課題の一つです。

当院の虫歯治療

当院では長く快適なお口の環境を目指し根本的治療を目指すため、

  • できるだけ削らない
  • 安全な環境での治療(ラバーダムの使用)
  • 再治療の間隔を延ばす

ことを重視しています。

どんな些細なことでもまずはお気軽にご相談ください。

虫歯治療の流れ

虫歯の段階(C1~C4)により治療法が異なります。

C1:エナメル質内の虫歯

う蝕がエナメル質の表面にのみ限局しており、まだ初期段階にあることを示します。通常、C1の段階では歯の表面に白い斑点や軽度の変色が見られます。自覚症状はないことがほとんどです。

治療内容

虫歯をとって詰め物をします。ほとんどのケースはコンポジットレジンによる即日修復が可能で、歯科麻酔はしなくても治療中痛みは感じません。

C2:象牙質に達した虫歯

C2は、虫歯がエナメル質から象牙質に進行している段階です。象牙質にまで進行した虫歯は、適切な処置が行われない場合、さらなる進行が懸念されますので、早急な治療が必要です。

治療内容

虫歯の範囲、場所にもよりますが、歯科麻酔を行い、コンポジットレジンによる即日修復か、歯形をとって金属やセラミックの詰め物を作ることになります。

C3:歯髄(神経)に達した虫歯

象牙質の内側の歯髄にまで虫歯が達したものです。この段階では、歯髄に細菌が進入し激しい痛みを伴うことがあります。


治療内容

歯髄の炎症が重度な場合は、歯髄組織を除去したあとで、根管内を消毒し、薬剤にて充填します。

歯髄が死んでしまった歯はもろくなりますので、クラウンなどの被せ物をします。症例によっては、特殊なセメントを用いて歯髄を保存する処置を行う場合もあります。

C4:歯質が失われた虫歯

歯冠が溶けて無くなり、根の部分だけが残っている状態です。

治療内容

基本的には抜歯が必要になります。状態によっては特殊な処置を行うことでもう一度被せることが可能な場合があります。

抜歯が必要と
言われた歯について

状態により、特別な処置を行えば保存できる可能性があります。基本的には歯ぐきより下まで感染が進行してしまった歯は一般的に保存が難しいとされています。

虫歯が大きい、
割れた場合の治療法

クラウンレングスニング

あえて周りの歯ぐきのラインを下げることによって、感染部位を歯ぐきより上に引き上げる処置です。奥歯、あるいは歯ぐきラインが不揃いな前歯に行います。 

エクストリュージョン

埋まっている歯を引っ張り出すことで、感染部位を歯ぐきの上に出します。

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